今月の活動の成果

主な成果

今月は7社へ専門家を派遣した。
内6社は、今月の派遣でPF事業を終了することを前提に、これまでに提案してきた省エネ案件の実施状況を確認した。
その結果、運用改善(投資ゼロ)で省エネになる案件は、品質・サービス等への影響が懸念されるものを除いて大部分が実施されていた。
また、次年度の実行に向けた予算化を検討している案件、老朽更新を前倒しで実行した案件等もあり、全体の進捗はP(計画)・D(実行)段階が多いことが分った。
しかし、電力測定器を購入し、エネルギーデータの「見える化」、冷媒プールの流動解析等から生産性を向上させる提案、及びドライヤーの排ガス循環等で省エネとなる提案は、今後も継続した支援が必要である。
もう1社は、新たに現実的な省エネ提案があったので、次回までに効果試算等を行い、実行に向けて協議することを決定した。

課題

・開発要素を含む省エネ提案は、実験解析などに要する予算と期間に左右される。

今後の方針

・支援対象者単位の「省エネ相談PF事業実施報告書」を12月末迄にまとめる。

・PF事業で提案された省エネ案件のPDCA管理のフォローアップ。

今月の活動内容の詳細

相談件数・・・9件

活動実績

支援
対象者
業種 専門家
派遣数
支援内容
(1) 食料品製造業 1回 エネルギーフローの見直し。給湯専用瞬間湯沸かし器の導入、夏季ボイラ停止による省エネ提案。空調機の調和空気用送風機へのインバーター導入を提案
(2) 製造業 1回 省エネ対策の来年度実行に向けた予算化検討のため、本社から関係者出席の下、吸収式冷凍機導入、流動層排熱回収、熱処理炉断熱強化、圧縮機空気吸込改善等を提案
(3) 娯楽業 2回 エネルギー管理システムの考え方を提示。冷蔵庫代替倉庫の省エネ、大型食洗機導入のデマンドへの影響、トイレ用水への地下水利用等、これまでに提案してきた省エネ案件のアクションプラン策定
(4) 食料品製造業 1回 店舗の空調設備を高効率空調機へ更新。エネルギーデータの見える化、オーブン扉の断熱、蒸気配管の保温等、これまでに提案してきた省エネ案件のアクションプラン策定
(5) 製氷業 2回 角柱氷用冷凍機の電力測定及び冷媒プール内堆積物の分析・解析が必須、簡易測定機による電力の見える化を支援、最新氷製造工場調査からの新シーズ発掘を提案
(6) 総合工事業 1回 ドライヤーへ装入する原料水分の燃料消費原単位への影響を追跡調査、水分測定用原料のサンプリング法の改善、デマンド抑制対象設備の選定方法等を提案
(7) 宿泊業 1回 省エネルギーに関する診断結果を責任者6名に説明、提案した個々の省エネ案件が、PDCAのどの段階にあるか等を確認。デマンド抑制や空調運転の最適化等に関する数多くの質問への対応

自主的な取組の実施状況

日時 場所 実施概要

今月の協力事業者

工藤 一郎氏 エネルギー管理士、技術士(総合技術監理・機械部門)
伊藤 孝典氏 エネルギー管理士、第一種電気工事士
藤田 和也氏 エネルギー管理士、技術士(衛生工学部門)
南 正幸氏 エネルギー管理士、第一種電気工事士、第三種電気主任技術者
伊東 宏城氏 エネルギー管理士
野川 貴史氏 エネルギー管理士、第二種電気工事士、第三種電気主任技術者
田沼 和夫氏 エネルギー管理士、技術士(電気電子)、第一種電気主任技術者