エネマネハウス2015

こだわりポイント
人口が減り住宅が過剰となる日本では、住宅に新たな価値、愉しみの付与が不可欠と考えました。快適性や省エネ性に留まらない新たな価値を有するZEH、それがワセダライブハウスです。ワセダダイブハウスでは、住まい手自らが、建設すること(ライブ)、住宅とアクティブに関わりあうこと(リブ)、成長すること(ライフ)に主体的に関与し、愉しむことができることを目指します。
ワセダダイブハウスの主要構造には協力企業が新たに開発した木造大型パネルを採用しています。非熟練工でも施工が容易で高い精度が出せるこの工法は、木造軸組真壁工法の進化型と考えています。仕上げは素人でも施工が可能であり、ハーフビルドが一般的な東南アジア諸国にも合致していると考えています。また住まい手が林産地を訪れ、材料を確認するプロセスを取り入れ、調達そのものも一つの愉しみとなるようにアレンジして提供しています。

創エネルギーとしては太陽光発電と太陽熱利用に加え、給湯機能付き薪ストーブも採用しました。燃料となる薪は、都市部で発生する剪定枝や製材屑を想定しており、単なる薪ストーブに留まらない愉しみになるものと考えています。これらのシステムはあえて統合化せず、故障時に住まい手が自ら交換できるようにします。住まい手が自らの成長やライフステージの変化に合わせ、間取りや水回り、エネルギーのシステムを自在に変更し、共に成長(変化)することを想定しています。

完成写真

施工過程の動画

チームの紹介

ワセダライブハウスは、早稲田大学創造工学部建築学科の高口研究室、田辺研究室、渡辺仁史研究室の学生が中心となって進めています。建物のデザインや暮らし方については渡辺仁史研究室の学生が、設備システムやアジアにおける位置づけについては高口研究室、田辺研究室と一応の役割分担はありますが、分野横断的に議論しながら進めています。種々の提案の取りまとめや多くの協力企業との調整は、プロジェクト・マネージャーである小林恵吾助教が担当しています。
これまで高口研究室では、環境メディア学と称し、都市や建築とそれを取り囲む諸問題の関係性を可視化し、空間の新たな価値を創造することを目指してきました。現在取り組んでいる林業・林産業と住宅産業との垂直統合的な取り組みは、ワセダライブハウスの価値を高める要素として活かされています。田辺研究室は健康的で快適な建築環境の実現を目指し、建築設備や環境情報に関する研究を行っています。

エネルギーや環境の見える化、PCMを利用した空調システム等がプロジェクトに活かされています。渡辺仁史研究室はこれまで建築と情報に注目し、人間の行動研究から得られた成果を建築空間に活かし、人が「あつまる」ことで生まれる魅力の創造を目指しています。3つの研究室は、従来の建築学を少しずつ逸脱した学際的・境界的研究取り組みという共通点があり、プロジェクトの提案にも反映されています。
普段はあまり関わることのない、研究室間の垣根を越えて話し合いを進めたり、徹夜で模型を作ったりと日を重ねるごとに学生間の結束も強くなってきました。今後も協力し合い、ワセダライブハウスの完成を目指して頑張っていきます。

参加教員・学生
教員:高口洋人、田辺新一、小林恵吾
学生:植村遥、中川純、大滝明香里、浅野寛人、伊原さくら、小松昇平、角尾怜美、丸山賢人、三好諒、池川隼人、万木景太、島村知弥、若山麻衣

主要メンバー情報

教員学生

植村 遥

創造理工学研究科
建築学専攻 博士2年

チーム内での役割
ファブリックスキン

大会に向けての意気込み
ファブリックを躯体の一部と捉える事でワセダライブハウスから新たな可能性を提示したい。

中川 純

創造理工学研究科
建築学専攻 修士2年

チーム内での役割
IoT、蓄熱システム

大会に向けての意気込み
貴重な機会を頂きました。チャンスは最大限に生かしたいと思います。

大滝 明香里

創造理工学研究科
建築学専攻 修士2年

チーム内での役割
学生代表、熱源系統

大会に向けての意気込み
みんなで笑顔で完成を迎えられますように。それを糧に、最後までがんばります!

浅野 寛人

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
学生副代表、空調換気系統

大会に向けての意気込み
ワセダライブハウスが最優秀賞をとれるよう、チーム一丸となり誠心誠意取り組みます!

池川 隼人

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
設備コア、意匠図面作成

大会に向けての意気込み
楽しいが1番。

伊原 さくら

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
雨水利用PJ、会計

大会に向けての意気込み
あと2か月がんばりたいとおもいます。

小松 昇平

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
見える化、計測機器系統

大会に向けての意気込み
実際にZEHを造るという素晴らしい経験を成功させる為に頑張っていきたいと思います。

角尾 怜美

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
省エネ計算、実測、建具

大会に向けての意気込み
未来に思いを馳せながら、エネルギーを削減しまくってがんばります。

丸山 賢人

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
躯体内装担当

大会に向けての意気込み
フローリングに詰められた世界遺産のパワーで優勝間違いなし(`^´)9

三好 諒

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
広報、ブラインド

大会に向けての意気込み
エネマネハウスの取組が全国の住宅の省エネ化につながりますように。

万木 景太

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
学生副代表、意匠図面作成

大会に向けての意気込み
最善を尽くします。

若山 麻衣

創造理工学研究科
建築学専攻 修士1年

チーム内での役割
建具、意匠図面作成

大会に向けての意気込み
皆で試行錯誤した建物が形になりますように。3週間後の完成が楽しみです。

島村 知弥

創造理工学部
建築学科 4年

チーム内での役割
省エネ計算、実測

大会に向けての意気込み
優勝すれば、卒業させてもらえるそうなので、頑張ります。笑 ZEHになりますように。

高口 洋人

創造理工学部
建築学科 教授

チーム内での役割
プロジェクト代表&雑用係

大会に向けての意気込み
1棟の住宅を造るのではなく、地域の未来や暮らしをデザインするつもりで取り組んでいます。

小林 恵吾

創造理工学部
建築学科 助教

チーム内での役割
プロジェクトマネージャー

大会に向けての意気込み
JUST DO IT.

活動レポート

間取り

協力企業

  • 細海拓也一級建築士事務所+IMIN
  • 三菱商事建材株式会社+ミサワホーム株式会社
  • 一級建築士事務所Eureka(担当:永井拓生、大場康史)
  • 株式会社小原技術士事務所
  • Onder de Linde
  • 旭硝子株式会社
  • 一般社団法人エコまちフォーラム
  • 株式会社エム・システム技研
  • 加藤木材工業株式会社
  • カネカケンテック株式会社
  • 株式会社篠原商店
  • シップスレインワールド株式会社
  • スフェラーパワー株式会社
  • 積水ナノコートテクノロジー株式会社
  • 大和通商・株式会社
  • 田島ルーフィンググループ
  • 東京ガス株式会社
  • 株式会社ニチベイ
  • 野地木材工業株式会社
  • パナソニック株式会社
  • 株式会社フィリップス
  • 富士ソーラーハウス株式会社
  • 山崎産業株式会社
  • 株式会社夢ハウス
  • JX日鉱日石エネルギー株式会社
  • 株式会社LIXIL
  • 銘建工業株式会社
  • 株式会社タツミ
  • 株式会社カネシン
  • タカヤマ金属工業株式会社
  • 東日本パワーファスニング株式会社
  • 株式会社誠建社
  • 協和木材株式会社
  • 株式会社益田建設
  • 大日本塗料株式会社