エネマネハウス2015

こだわりポイント
芝浦工業大学が提案するのは「継ぎの住処-母からひろがる多世代ZEH-」です。
都市部への人口集中により集合住宅に暮らす世帯が増えた昨今、住戸単位に止まらず、集合住宅全体の省エネへの取組みが重要となります。一方で、シェアハウスの普及や高齢化に伴う二地域居住など、ライフスタイルや社会環境も刻々と変化します。このため、これらに対応可能な柔軟性を持つ、ゼロエネルギー住宅の将来的な普及が望まれます。そこで、本プロジェクトでは、①集合メリットを生かしたエネルギー環境 ②都市の変化やダイバーシティに対応できる住環境 ③アジア地域に展開できる居住システムの3点を掲げ、世代を超えて住み継げる集合型のZEHを提案します。

ピロティを利用した立体的な通風や、大きなテラスからの採光で自然エネルギーを最大限に取り入れます。さらに居住者の省エネ行動を促す料金体系の導入や、エネルギーのマネジメントシステム(MEMS)によって、住棟でゼロエネルギーを達成します。また、住宅の構法を、システム鉄骨の構造体、木質パネルの表面部材と内装材の3つに分けて、各々を構造的に独立させることで、ライフスタイルに合わせて組替えられる集合住宅が実現します。提案住宅は、再利用可能な木質パネルと鉄骨、コンパクトな設備システムと合わせて解体・移築が可能です。特に、高床式の構造は高温多湿なモンスーン地域に適応しますが、BIMによって管理された住宅は、アジアのみならず、世界中で展開可能なシステムとしての普及が期待されます。

完成写真

施工過程の動画

チームの紹介

私たち芝浦工業大学チームは前回大会に引き続き、秋元孝之先生率いる建築環境設備研究室と、赤堀忍先生率いる建築設計研究室の学生が参加しています。さらに今回は、コンセプトにも大きく関わる構法面での強化を図るため、志手一哉先生率いる建築生産マネジメント研究室の学生も加わり、総勢47名によって構成されています。以上の3研究室に協力企業の方々を交え、9つのワーキンググループ(以下WG)からなる3つの部会に分かれて今回のプロジェクトに取り組んでおります。
部会の1つは、建築設計研究室が中心となり、計画の設計と図面作成を行う“設計部会”。躯体、開口、内装、施工、外構の5つのWGから成り、環境エネルギーの有効な活用方法、施工性と暮らし方の繋がり、意匠的な魅せ方などを考え、各WGで関係企業の方々と連絡を取り合いながら図面の詳細を詰めてきました。

2つめは、建築環境設備研究室が中心となった“環境部会”。電気・給排水設備、換気・空調設備の2つのWGから成り、設計部会のメンバーと知識や経験を共有したり、エネルギーシミュレーションに取り組んだりしています。
3つめは、こうした取り組みやその魅力を余すことなく紹介するための、“公開部会”。メディアWGを中心として、環境や施工に関するシミュレーションを行うシミュレーションWGと共に活動しています。分かりやすく、魅力的な見せ方を追求し、さらに本計画がより実現度の高いものとなり、ひろく一般に普及出来るものとなるよう検討を重ねています。
上記3部会の他、木質パネルやプロダクトデザインなどの専門領域外のことは、学科の枠を越え、その都度専門の先生方にアドバイスをいただいております。 また、協力企業の方々は前回大会やその後のZEHプロジェクトでも協力していただいた企業であり、長きに渡り、成功や解決すべき問題を共有してきました非常に心強いチームになっております。

主要メンバー情報

教員学生

池本 和大

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士2年

チーム内での役割
環境部会/創蓄WG学生代表

大会に向けての意気込み
今年挑戦する継ぎの住処では、集合住宅でのZEHを目指し実現性の高い建築を提案したい。

大和田 孝史

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士2年

チーム内での役割
環境部会/電気・給排水WG学生代表

大会に向けての意気込み
環境部会の末端ですが、皆さんとの協力を通してより良くするために健闘する所存です。

千葉 麻貴

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
環境部会/SimWG学生代表

大会に向けての意気込み
「継ぎの住処」が、皆さんに愛着をもって頂けるよう魅力を伝えていきたいです!

吉田 和輝

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士2年

チーム内での役割
設備部会/換気WG学生代表

大会に向けての意気込み
前回大会にも参加しました。今年は1位入賞を目指して頑張って行きたいです。

池端 翔

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
設計部会/外構WG学生代表

大会に向けての意気込み
この住宅が集合住宅の一部ということを外構で表現した。その雰囲気を感じてもらいたい。

小野 真徳

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
設計部会/躯体WG学生代表

大会に向けての意気込み
施工に携わったことで、学生の課題とは違った貴重な経験を積むことが出来た。

五寶 智美

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
公開部会/メディアWG学生代表

大会に向けての意気込み
“母の家から継いだ住処”に詰まったたくさんのいままでとこれからの想いを届けたい。

高田 正太郎

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
設計部会/開口WG責任者

大会に向けての意気込み
学生が施工に参加できるよい機会なので、いいものが作れるように全力で頑張りたい。

竹島 弘樹

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
設計部会/内装WG学生代表

大会に向けての意気込み
継ぎの住処を見た方々に、豊かなライフスタイルの可能性を示したいです。

山本 明輝

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
設計部会/躯体WG

大会に向けての意気込み
よろしくお願いします!!!!!

林 晃士

大学院 理工学研究科
建設工学専攻 修士1年

チーム内での役割
設計・公開部会/施工Sim学生代表

大会に向けての意気込み
BIMや3D技術によって提案と現実を上手く繋いでいきたいと思います。

秋元 孝之

教授
工学部 建築工学科

チーム内での役割
環境部会/建築設備統括

大会に向けての意気込み
エネマネハウス大会への連続挑戦です。「継ぎの住処」で最優秀賞を目指しています。

赤堀 忍

教授
工学部 建築工学科

チーム内での役割
設計部会/建築設計総括

大会に向けての意気込み
新たな環境に対する意識改革、福島の地場産業の復興、新たな生活スタイルの提案。

志手 一哉

准教授
工学部 建築工学科

チーム内での役割
設計部会/建築施工統括

大会に向けての意気込み
未来のエネマネハウスにふさわしい新しい構工法やBIMの活用を提案します。

橋田 規子

教授
デザイン工学部 デザイン工学科

チーム内での役割
設計部会・内装WG/設備インテリア関係アドバイザー

大会に向けての意気込み
住む人の暮らし方コンセプトをもとに、様々な工夫がされた設備とインテリアです。

活動レポート

間取り

協力企業

  • 旭化成ホームズ株式会社
  • 藤田建設工業株式会社
  • 協和木材株式会社
  • 会津土建株式会社
  • 菅野建設株式会社
  • パナソニック株式会社
  • 株式会社長府製作所
  • 日本ユニシス株式会社
  • 東京電力株式会社
  • 旭硝子株式会社
  • 株式会社ニチベイ
  • 三協立山株式会社
  • 株式会社イトレス&ACD
  • 株式会社アサヒファシリティズ
  • 株式会社フルハウス・イグゼ
  • スリーエムジャパン株式会社